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マーケットのミカタ 2022年上期決算総括

2022.12.02 (金)

マーケットのミカタ 2022年上期決算総括

2022年上期決算総括

上場企業の4~9月期決算は純利益が過去最高を更新

1115日、SMBC日興証券の集計によると、上場企業の49月期決算は純利益合計が21兆円を超え、49月期として過去最高の水準となる見通しであることが発表されました。まずは、業種別の売上高、営業利益、純利益の前年同期比成長率のグラフを見てみましょう。

売上高成長率のグラフを見ると、円安や経済正常化などによりほぼ全ての業種が前年同期比で増収となっています。

一方、利益成長率のグラフを見ると、原材料価格、エネルギー価格、物流費などの高騰により減益になっている業種が多い状況です。業種別に見ると、海運、卸売などが市況の恩恵を受けて大幅増益になっており、電気・ガスは燃料調達コストの高騰により電力各社が赤字転落しています。

製造業は円安の恩恵があったものの原材料価格高騰を価格転嫁できなかった企業が多く、増益率は1%にとどまりました。非製造業の増益率は8%で、49月期決算は売上、利益ともに非製造業が牽引した結果といえそうです。

また、下期は円安メリットの低下、世界的な景気減速、半導体市況の軟化、原材料価格の高止まりなどの懸念があり製造業の見通しには懸念があるものの、サービス業などの非製造業が引き続き牽引し、全体では通期で+7%ほどの増益となる見通しです。

TOPIXのリビジョンインデックスはプラス維持だが低下傾向

通期の企業業績見通しの修正を指数化したリビジョンインデックス(注1)はプラスを維持(上方修正の数が下方修正の数を上回っている)しているものの、足元ではやや低下傾向にあります。まずはリビジョンインデックスの推移を見てみましょう。

足元では、通期の業業績について上方修正件数が下方修正件数を上回っている状況が続いているものの、今後の景気や為替の見通し次第では、製造業を中心に業績見通しが下方修正される懸念もあります。

国内の上場企業は全体では増益が続く見通しですが、製造業の業績の先行きには注意が必要かもしれません。

(注1)アナリストの業績予想の修正を指数化したもので、(上方修正件数-下方修正件数)÷(上方修正件数+下方修正件数)で算出しています。0以上で上方修正件数が下方修正件数を上回っていることを示しています。

  • 当記事は、アイザワ証券のラップサービスの一つ「スーパーブルーラップ」のファンドマネージャーである三井郁男が作成したレポートを、添田恭平が再構成したものです。
  • 「スーパーブルーラップ」の詳細はこちらから

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ライター

三井 郁男 / 添田 恭平

投資顧問部

三井 郁男 / 添田 恭平

三井 郁男 2013年アイザワ証券入社。1984年からファンドマネージャーとして日本株運用を40年近く続ける。国内銀行投資顧問、英国の投資顧問会社、国内大手信託銀行、投資顧問会社を設立し運用を続け現在に至る。自ら企業調査をするボトムアップ運用を続けている。 / 添田 恭平 2020年にアイザワ証券へ入社し、福山支店に配属。新規開拓営業や、セミナーを通じた金融教育に従事する。その後、2022年より投資顧問部へ異動。スーパーブルーラップ及びブルーラップの運用関連業務に携わる傍ら、将来のファンドマネージャーになるために勉強中。

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