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マーケットのミカタ 株式市場は転換点を迎えたか

2022.11.17 (木)

マーケットのミカタ 株式市場は転換点を迎えたか

株式市場は転換点を迎えたか

アメリカのインフレはピークアウトの兆しも

1110日、アメリカの10月のCPI(注1)が発表されました。結果は市場予想を下回り、アメリカのインフレが減速する期待が高まったことで、株式市場は急上昇しました。まずはCPIの推移をグラフで見てみましょう。

グラフを見ると、総合CPI(注2)とコアCPI(注3)はともに市場予想を下回り、伸び率も鈍化の兆しが見えつつあることが分かります。

次に、食品・エネルギー・住居を除いたCPIのグラフも見てみましょう。

食品・エネルギー・住居を除いたベースのCPI+5.9%で、9月の+6.7%から伸び率は大きく低下しました。多くの商品やサービスでインフレがピークアウトする兆しが見え始めていることが示唆されており、今後のインフレの勢いが弱まる可能性が高まりました。

(注1)消費者物価指数の略称で、都市部の消費者が購入する商品やサービスの価格の変化を指数化したもの。
(注2CPIの全項目を対象として算出した指数。
(注3)総合CPIから、変動が激しい食品とエネルギーの項目を除いて算出した指数。

株式市場は転換点を迎えた可能性

アメリカのインフレに減速の兆しが見え始めたことから、長期金利の上昇も一服感が出始めています。まずは米国長期金利と、株価の割高感を表すPER(株価収益率)の推移をグラフで見てみましょう。

グラフを見ると、アメリカの長期金利は4%前後で上昇が止まり、足元では下落に転じていることが分かります。金利の低下は株式市場にとって安心材料となり、PERの水準が上昇する要因にもなるため、足元で低下基調にあったPERは今後上昇し始める可能性があります。

PER水準の切り上げが起こった場合、足元で下落していた割高な成長株を中心に上昇基調に転じるかもしれません。

インフレや金利の動向をふまえると、株式市場では今まで買われていたものが売られて、売られていたものが買われるという転換点を迎えた可能性があり、年内はこの流れが続く可能性があるとみています。

  • 当記事は、アイザワ証券のラップサービスの一つ「スーパーブルーラップ」のファンドマネージャーである三井郁男が作成したレポートを、添田恭平が再構成したものです。
  • 「スーパーブルーラップ」の詳細はこちらから

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ライター

三井 郁男 / 添田 恭平

投資顧問部

三井 郁男 / 添田 恭平

三井 郁男  2013年アイザイワ証券入社。1984年からファンドマネージャーとして日本株運用を40年近く続ける。国内銀行投資顧問、英国の投資顧問会社、国内大手信託銀行、投資顧問会社を設立し運用を続け現在に至る。自ら企業調査をするボトムアップ運用を続けている。 / 添田 恭平 2020年にアイザワ証券へ入社し、福山支店に配属。新規開拓営業や、セミナーを通じた金融教育に従事する。その後、2022年より投資顧問部へ異動。スーパーブルーラップ及びブルーラップの運用関連業務に携わる傍ら、将来のファンドマネージャーになるために勉強中。

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