
初心者向け投資を始めるための完全ガイド!陥りやすい失敗とその回避策を紹介
2025.06.09 (月)




投資を始めたいけど、何を知っておくべきか悩む人も多いと思います。本記事では、これから投資を始めたい初心者の方へ向けて、基本的な知識や投資を始めるための手続き方法から陥りやすい失敗とその回避策まで総合的に解説します。
投資を難しいと感じる方も多いかもしれませんが、正しい知識を身につけて計画的に始めれば、長期的な資産形成に役立ちます。まずは基礎知識からしっかり押さえていきましょう。
投資を始める前に知っておきたい基礎知識
初心者が投資を検討する際、まず理解しておきたい用語や考え方を整理していきます。
そもそも投資とは
「投資」とは、将来の利益を得るためにお金や時間、労力を使い、価値のあるものに資源を投入することです。つまり広範な意味合いで考えるとスキルを身につけるために資格取得をすることも投資の一種となります。ですが、一般的に投資というと株式・債券・投資信託・不動産などを思い浮かべる人が多いかもしれません。今回は、皆さんがイメージする金融商品を用いた「投資」について解説します。
銀行預金などとは異なり、投資においてリスクとリターンが表裏一体です。そのため事前に基本的な用語や仕組みを知ることが欠かせません。特に“余裕資金で行うこと”が重要で、生活資金や緊急予備費とは別に資金を確保しておくと安心です。
投資の世界には株式や債券、投資信託など多くの選択肢があります。どれを選ぶにしても自身の目的やライフスタイルに合った計画を立てることが成功への第一歩です。焦らずにリスク許容度や目標利回りを考慮しながら進めていきましょう。
リスクとリターンの関係
投資を行う意義の1つとして、現在の資金を有効に活用した将来の資産形成や目標達成があります。しかし投資は収益の獲得を目的とする一方で、資金が減少するリスクも常に伴っています。
例えば、株式では大きなリターンが期待できる半面、相場が下落すれば瞬時に利益を失う可能性もあります。リスクを正しく理解し、投資期間や目的に合った商品を選択することが欠かせません。
基本的にリターンとリスクは比例する傾向にありますが、初心者の場合は大きなリスクを取る前に小さな投資から始めると良いでしょう。
投資で目指す「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」
投資による収益は、大きく「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」に分かれます。
キャピタルゲインは、その資産を買ったときよりも高い価格で売却した場合に得られる売却益のことです。一方インカムゲインは、保有中の株式配当や債券の利息など、定期的に得られる利益を指します。
自分が大きな値上がり益、キャピタルゲインを狙いたいのか、インカムゲインを重視したいのかによって、選ぶ金融商品は変わってきます。例えば、相場の上昇を狙うなら成長性のある株式や投資信託が選択肢となり、一方で安定した収益を求める場合は安定的な配当を出している企業の株式や債券が向いているでしょう。
初心者が押さえておきたい主要用語(株式・投資信託・損切り など)
初心者が投資を進める上で、以下のような理解しておきたい用語がいくつかあります。
- 株式
企業の所有権を細分化したもので、価格変動が大きい分、ハイリスク・ハイリターンの特徴を持ちます。 - 投資信託
プロの運用会社が複数の銘柄に分散投資を行い、リスクを抑えながらリターンを目指す金融商品です。 - 損切り
一定の損失を受け入れてポジションを解消する行為を指します。相場が下がり続けるときにリスクを最小限にとどめるためにも必要な判断です。
これらの基本用語をしっかり把握すると、投資で直面する場面ごとに適切な対応が取りやすくなるでしょう。
まず押さえたい投資の種類と特徴
次に投資対象となる金融商品や制度についても知っておく必要があります。投資には多様な金融商品や活用できる制度があり、自分の投資目的や期間によってどの種類を選ぶかは変わります。短期間で大きなリターンを狙うのか、長期的にコツコツと積み立てたいのかを考え、複数の投資商品をうまく組み合わせることが大切です。
投資信託:少額から始めやすい
投資信託は多くの投資家から集めた資金をファンドマネージャーが運用する商品で、投資信託の中身は複数の銘柄に分散投資されているため、株式や債券など幅広い投資が可能です。個別株を単体で購入するよりリスクを抑えられる点も評価されています。
さらに、毎月一定金額分を買い付ける積立投資では少額でもできるため、資金が限られている初心者でも気軽にスタートしやすいのが魅力です。
運用方針やコスト構造など、商品選びにはいくつかのポイントがありますが、まずはインデックス型や手数料が低いものを選び、投資に慣れていくと良いでしょう。
債券:比較的安定性が高い
債券は国や企業が資金を借りる際に発行する債務証書のことで、定期的に利息が支払われ、満期時に元本が返還される仕組みです。株式と比べて価格変動が小さいため、投資全体のリスクを抑える効果が期待できます。
利回りが相対的に低めであることはデメリットかもしれませんが、資金を安全に運用したい投資家にとっては安心できる選択肢です。株式などのリスク資産と組み合わせる方法も考えるとよいでしょう。
株式:高いリターンも期待できるがリスクも高い
株式は企業の成長や業績向上、財務改善などに伴って利益を得る方法で、キャピタルゲイン、インカムゲインの両方を狙えます。ただし、企業業績や経済状況に左右されやすく、ハイリスク・ハイリターンな商品でもありますので、十分な企業リサーチが重要です。
自分のリスク許容度に合わせて取り組んでみましょう。
株式・債券・投資信託の詳細を知りたい方は以下記事をご参照ください。
株式・債券・投資信託、3つの金融商品の違いを解説! | ゼロから学べるアイザワ投資大学
NISA・iDeCo制度の活用
税制優遇制度を活用すると、投資による利益を効率良く手元に残せるようになります。
NISA(少額投資非課税制度)は投資で得られた譲渡益や配当にかかる税金20.315%が一定額まで非課税になる仕組みで、株式や投資信託など幅広い商品が対象です。またNISAには成長投資枠とつみたて投資枠があり、つみたて投資枠は少額から段階的に長期運用を目指す人向けに設計されており、対象商品も長期投資に適したものに限られています。
iDeCo(個人型確定拠出年金)は老後の資金形成を目的とした優遇税制が特徴です。掛金の拠出時や運用益が非課税になるメリットが大きく、長期的な資産形成に最適といえます。
これらの税制優遇制度を組み合わせて、自分のライフプランや資金計画に合った運用を考えていくことが大切です。

参考サイト
・iDeCo(イデコ)公式サイト
・金融庁NISA公式サイト
初心者が陥りやすい失敗とその回避策
ここまで投資について解説してきましたが、投資では常に変動する相場を相手にするため、誰もが損をする可能性を抱えています。特に初心者は経験不足もあって、感情的な売買や集中投資などの失敗を起こしやすい傾向にあります。損をしてしまう典型的なパターンを学び、予め対策を講じることで致命的な失敗を避ける可能性が高まります。
余裕資金以外で投資を始めるリスク
投資はあくまで余裕資金で行うことが原則です。日々の生活費や緊急予備費を投資に回してしまうと、突然の出費が必要になったときに資金繰りが苦しくなる可能性が高まります。無理をして投資を始めてしまうと、損失が出たときに対処しきれないといったリスクも発生します。
生活必需品や緊急時に備えた資金を確保してから投資に取り組むことで、心理的にも落ち着いた状態を保ち続けやすくなるでしょう。長期的に安定した運用を目指すならば、焦って大きな金額を投じるよりも、少額からコツコツ始める方が効果的です。
損失が出たときの感情的な売買に注意
投資の損失が目に見えてくるとどうしても不安になり、早く損失を取り返そうとして安易な売買を行いがちです。しかし、感情的な判断は相場が戻る前に手仕舞いしてしまうなど、逆効果を招く場合が少なくありません。冷静に状況を分析し、投資方針に基づいて行動することが肝心です。
思わぬ値下がりを経験したときこそ、株式や投資信託の銘柄を見直す良いチャンスにもなります。今後の見通しや目標設定を再考して、場合によっては追加投資や損切りを検討しましょう。
分散投資不足によるリスク集中
投資先を一つに集中させてしまうと、市場変動で大きなダメージを受ける可能性が高まります。分散投資は基本のリスク管理法であり、株式と債券、さらには異なる業界や地域に分けて投資することで損失を抑える効果が期待できます。
投資信託などを活用して複数の商品を組み合わせるだけでなく、投資タイミングも分散させることで、相場下落の影響を和らげることができるでしょう。
投資を始めるステップ
投資について知ることができたら次は実際に投資を始めてみましょう。投資を始めるにあたって必要となる口座開設や具体的な準備手順、投資方針の設定などを解説します。
口座開設先の決定と口座開設手続き
証券会社や銀行等の金融で投資を始める場合、まずは口座を開設する必要があります。証券会社と銀行では購入できる金融商品の種類も異なります。取扱商品は証券会社の方が多いですが、取引手数料や自身の買いたい商品、サポート体制をチェックした上で口座開設先の金融機関を決めるのがおすすめです。初心者に優しいサービスを提供しているところを選ぶと、わからないことを質問しやすく、投資へのハードルも下げられるでしょう。
また口座開設には本人確認書類やマイナンバーなどが必要となりますので事前に準備しておきましょう。近年ではオンラインでの手続きが主流で、金融機関によってはスマホやパソコンから簡単に口座開設が可能です。店舗を設けている金融機関であれば実際に窓口に伺うのも手段の一つです。
口座の種類
投資における口座の種類には「一般口座」と「特定口座」があり、特定口座は確定申告を簡略化できる利点があります。自分の投資スタイルや税制優遇を考慮して、最適な口座を選びましょう。
口座の種類の詳細を知りたい方は以下記事をご参照ください。
特定口座と一般口座の違いとは?口座の選び方も紹介 | ゼロから学べるアイザワ投資大学
運用目的と投資予算を決める
投資をする上で明確な目的があるほうが効果的です。例えば、将来の学費や老後資金、マイホーム購入など、人によってゴールはさまざまです。いつまでにどれだけの資産を築きたいかを具体的にイメージすると、実行力が高まります。
また、投資予算は自分の収入や支出を踏まえ、無理のない範囲で設定しましょう。大きな利益を追いたい気持ちがあっても、まずは小さな金額でスタートし、経験を積むことでリスクを最小限に抑えることができます。
投資商品を選ぶポイント
投資商品を選ぶ際は、運用コストやリスク・リターン特性、目的との相性を見極めることが大切です。信託報酬や取引手数料など、見えにくいコストを把握しておく必要があります。目先のリターンだけで判断せず、長期的な視野で安定性を重視するのも一案です。
初心者なら、まずはインデックス型の投資信託に注目してみるのもおすすめです。インデックス型は市場全体の動きに連動するため、個別銘柄を選ぶ手間が省け、手数料も比較的低い傾向があります。また、バランス型投資信託のように、株式と債券などを一つのファンドで分散して運用する商品も検討すると良いでしょう。どの商品を選ぶにしても、決算資料や運用報告書等をチェックして、商品性をしっかり把握することが大切です。
アイザワ証券は専任の担当者がついて初心者でも安心
様々な金融機関があるなか、アイザワ証券では専任の担当者がつき、困ったときに電話やLINEで相談いただける初心者でも安心なサポート体制が整っています。わからないことや不安なことがあっても、いつでも気軽に相談できる環境のため、初めての方でも一歩を踏み出しやすいのが特長です。
長期で安定的に運用するためのコツ
投資は短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、長期的なスパンでコツコツと積み立てることが重要です。また、投資を始めた後も放置せず、定期的に運用状況を確認し、必要に応じてポートフォリオを見直すことが欠かせません。初心者でも定期的に情報収集し、理解が深まるほど、投資全体をコントロールしやすくなるでしょう。
定期的なポートフォリオの見直し
投資を進めるうえで、定期的にポートフォリオを見直す習慣は欠かせません。マーケット環境が変化したり、ライフステージが変化したりすると、最適な投資比率も変わる可能性があります。定期チェックを怠ると、いつの間にかリスク過多になっている場合もあるため注意が必要です。
見直しの際には、保有している商品だけでなく、自分の投資目的や将来設計との整合性も再確認しましょう。場合によってはリバランスを行い、株式と債券の比率を調整したり、新しい投資商品を検討するのも大切です。
少額積立で投資習慣を身につける
初心者ほど、最初から大きな金額を投じると緊張感が強く、相場の下落に耐えきれなくなるリスクがあります。少額積立であれば、毎月や定期的に一定額を投資し続けることで相場の変動リスクを平準化でき、精神的にも安定して取り組めるでしょう。
少額でも積み重ねていけば、複利効果によって長期的に大きなリターンにつながる可能性があります。続けやすい投資スタイルを見つけて習慣化し、アクセスしやすいサービスや積立NISAなどの制度を活用することで、より着実に資産形成を行うことができます。
投資を始めるタイミング
相場の底を正確に当てることは非常に難しいため、基本的には「できるだけ早く始める」ことが推奨されます。長期投資であれば、早く投資を始めるほど複利の恩恵を受けやすくなるからです。また、まとまった資金がない場合は焦らず、少額から積立投資を始めても十分に効果があります。
大切なのは継続して資産を育てることですが、早ければ必ず上手くいく、というわけではありません。自分の生活に負担がかからないタイミングを見計らってスタートしましょう。
まとめ
投資を始める際は、基礎知識の習得や長期的な視点が不可欠です。自身の投資スタイルを確立し、無理のない運用を心がけましょう。
初心者向け投資では、リスクとリターンのバランスを理解し、余裕資金をもとに計画的に進めることが大切です。投資信託や個人向け国債、NISAやiDeCoなどの制度を活用しながら、目的に合った商品を選ぶと効率的に資産を増やせる可能性があります。
また、分散投資と長期目線を意識して運用することで、相場変動の影響を軽減しながら着実にリターンを狙うことができます。焦らずコツコツと続ける姿勢こそが、初心者が失敗を最小限に抑え、成功へと近づく鍵となります。
ご留意事項
免責事項
本資料は証券投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終決定は、お客様ご自身による判断でお決めください。本資料は企業取材等に基づき作成していますが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。結論は作成時点での執筆者による予測・判断の集約であり、その後の状況変化に応じて予告なく変更することがあります。このレポートの権利は弊社に帰属しており、いかなる目的であれ、無断で複製または転送等を行わないようにお願いいたします。