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株式・債券・投資信託、3つの金融商品の違いを解説!

2021.10.04 (月)

株式・債券・投資信託、3つの金融商品の違いを解説!

これまでの講義では投資の必要性について学んできました。特に前回の講義での預貯金していても資産が減っていく可能性があることに驚いた人もいるかもしれません。

それでは、どのような投資商品があるのでしょうか。この講義では代表的な金融商品である「株式」「債券」「投資信託」について学びます。各商品の仕組みやメリット、デメリットについて見ていきましょう。

株式

株式とは、企業が事業活動に必要な資金を集めるために発行する証書のことです。

例えば、企業は製品を開発したり、工場を建てたりするのに必要な資金を集めるために株式を発行します。私たち投資家(ひとつでも株を買えば、あなたも投資家なのです!)は、株式を購入することでその企業に事業資金を提供し、資金面で応援します。

半面、企業は株式を発行して得た資金を返済する義務はありません。その代わりに、資金を提供した投資家(株主)は株式総会で発言したり、株式の保有割合に応じて議決権を行使することができます。このように、株式投資は企業の経営に参加したり、企業の成長を通じて経済や社会の発展に貢献することにつながるのです。

通常、株式の売買は証券会社を通じて証券取引所で行います。証券取引所は全国に4ヵ所あり、なかでも最も規模が大きいのは東京証券取引所(東証)です。特にプライム市場では、日本を代表する有力企業の株式が取引されています。そのほか、スタンダード市場やグロース市場など成長が期待される新興企業を扱う市場もあります。

株式・債券・投資信託、3つの金融商品の違いを解説!の図

メリット

1.値上がり益(キャピタルゲイン)
株式の値段を「株価」と言い、株価は常に変動している。購入したときよりも株価が高いタイミングで売却できれば、値上がり益を得ることができる。

2.配当金(インカムゲイン)
企業が得た利益の一部を保有株数に応じて、配当金として受け取ることができる。ただし、配当金の有無や、金額、回数、支払い時期は企業によって異なる。

3.株主優待
株主に対するサービスとして、自社製品の詰め合わせや自社サービスの割引券などの優待品を受け取ることができる。ただし、株主優待を行わない企業もある。

デメリット

1.まとまった投資金額が必要
企業ごとに売買できる株式数の単位が決められている(例:株価が5,000円、売買単位が100株の場合、手数料等を除き最低でも50万円が必要)。

2.価格変動リスク
購入したときよりも株価が安いタイミングで売却すると損失を被る可能性がある。

3.信用リスク
投資先の企業が倒産した場合、株式の価値が失われることがある。

4.流動性リスク
あまり知られていない企業の株式は商いが少ないため、希望の株価や株数を売買できない可能性がある。

そのほか、外国株式の場合は、為替変動リスクやカントリーリスクもあります。詳しくは前回の講義を参照してください。

債券

債券とは、国や地方自治体、企業などが、市場から資金を借りるために発行している借用証書のようなものです。一般的に、債券を保有している間は定期的に利子が受け取ることができ、期限(満期)がきたら額面金額が返済されます。

債券には、国や地方自治体、政府関係機関が発行する公社債や、民間企業が発行する社債、発行体・通貨・発行場所のいずれかが海外の外国債券などがあります。債券も株式と同じく証券会社で購入できます。

株式・債券・投資信託、3つの金融商品の違いを解説!の図

メリット

1.満期時に額面金額が償還
償還日までは市場金利や発行体の信用力の変化などによって価格が変動。しかし満期時には、元本またはあらかじめ約束した金額を受け取ることができる。

2.定期的な利子収入
債券を保有している間は、定期的に決まった利子を受け取ることができる(一部債券を除く)。

3.中途換金が可能
満期を迎えなくても、途中で売却することができる。

デメリット

1.価格変動リスク
中途換金する場合、投資元本を割り込む可能性がある。

2.信用リスク
発行体(国・企業など)が破綻または財政難に陥った場合、約束どおりに利子が支払われなくなったり、元本の払い戻しが行われなくなったりする可能性がある。

そのほか、外国債券の場合は、為替変動リスクやカントリーリスクもあります。特に円以外の通貨で発行、償還される外貨建て債券の場合、その通貨では満額償還されても、為替の変動によって投資元本を割り込んでしまう場合もあります。

投資信託

投資信託は、これまで見てきた株式や債券、不動産など、さまざまな金融商品を組み合わせて商品にしたもので、「ファンド」ともいいます。

資産運用の専門家であるファンドマネージャーが、複数の投資家から集めたお金をまとめて投資・運用し、投資家は運用から得られる利益を受け取る金融商品です。また、安全性を重視したものから収益性を重視したものなど、品揃えが豊富な点も投資信託の魅力です。投資家は自分のマネープランに合った商品を選ぶことができます。投資信託は証券会社や銀行などで購入できます。

株式・債券・投資信託、3つの金融商品の違いを解説!の図

投資信託は、「販売会社」「運用会社(委託者)」「信託銀行(受託者)」の3つの機関が役割を分担して、販売・運用・管理を行っています。なかでも、信託銀行は、運用会社の指示のもとに金融商品の売買し、投資信託の保管・管理を行っていますが、銀行固有の財産とは区別して保管・管理することが義務づけられています。このように、3つの機関のいずれかもしくはすべてが破綻しても、投資信託は保護される仕組みが整っています(ただし元本が保証されているわけではありません)。

メリット

1.専門家が運用
ファンドマネージャーが投資する企業や金融商品を選び、運用する。

2.少額から投資可能
まとまった投資資金がなくても投資を始めることができる(月1万円程度から可能)。

3.分散投資でリスク軽減
複数の企業や金融商品に資金を分けて投資するため、リスクを軽減することができる。

デメリット

1.タイムリーな売買が難しい
一般的に1日に1回、投資信託の値段である「基準価額」が算出される。ただし、注文を締め切った後に公表される。

2.コストがかかる
ファンドマネージャーに任せて投資を行うため、購入時の手数料のほか、運用管理費用(信託報酬)や売却時の費用(信託財産留保額)などがかかる。

3.価格変動リスク
組み入れられている金融商品が値下がりした場合、基準価額が下落し損失を被る可能性がある。

4.信用リスク
組み入れられている金融商品の発行体が破綻する場合がある。その場合、基準価格が下落し損失を被る可能性がある。

そのほか、株式や債券の項目で見てきた通り、外国株式や債券などに投資する投資信託の場合は、為替変動リスクやカントリーリスクもあります。

あなたに向いている商品は?

代表的な金融商品の特徴を見てきましたが、あなたに向いている金融商品は見つかりそうですか?

これまでの内容を踏まえて、各金融商品を安全性、収益性、流動性(必要なときにすぐに換金できるかどうか)の観点で見ると、次のようにまとめることができます。

株式・債券・投資信託、3つの金融商品の違いを解説!の図
株式・債券・投資信託、3つの金融商品の違いを解説!の図

投資を始めたいけれども安全性を重視したい場合は、収益性(リターン)は低いですが、国内債券が向いているかもしれません。一方で、リスクはあっても中長期的な資産づくりをしたい場合は、株式と投資信託が向いているでしょう。

株式の場合は、自分で自由に資産を築くことが可能です。また、投資信託の場合は、債券や株式など組み入れられている商品や比率によって、リスクとリターンの度合いが異なります。リスクの度合いを選んで運用したい場合は、分散投資ができる投資信託が向いているでしょう。さらに、投資信託はファンドマネージャーが投資する企業や商品を選び、運用してくれるため、投資経験の少ない初心者でも始めやすいかもしれません。

それぞれのメリットやデメリットを総合的に判断して、あなた自身に向いている金融商品を見極め、ぜひ最初の一歩を踏み出してみてください。次の講義では、投資初心者が知っておきたい投資姿勢について解説します。

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ライター

北野 ちぐさ

マーケティング部

北野 ちぐさ

2002年にアイザワ証券に入社後、リテール営業を経て、2007年より投資リサーチセンター(現市場情報部)でアジア新興国市場の調査、分析を担当。ベトナムやインドネシアなどアセアン市場を中心に、わかりやすい視点で有望株を紹介する。2020年より戦略企画部でデジタルマーケティングも兼務する。

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