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なぜなにワード解説 ゴールベースアプローチ(GBA)って?

2025.08.06 (水)

アイザワ証券

エクイティ部

なぜなにワード解説 ゴールベースアプローチ(GBA)って?

ゴールベースアプローチ(GBA)って?

近年日本では大手金融機関をはじめとして、続々とウェルスマネジメントと称した富裕層向け営業に力を入れています。その背景にはゴールベースアプローチ(GBA)という資産運用の手法が日本で取り入れられるようになったことがあげられます。今回はこのGBAについてお話します。

GBAとはゴールとなる具体的な目標をまず設定し、どのようにお金を準備するか、その目標を達成できるようにプランを策定した上で、いろいろな資産に投資するという資産形成の1手法です。

たとえば「老後2,000万円問題」という言葉があるように、退職時に2,000万円用意したいとゴールを定めたら、ライフイベントを考慮しながら毎年の収入&費用を計算します。その結果50歳までには1,000万円は必要そうだと見積もりができるので、今はこの商品に100万円投資しておきましょうという流れになります。そもそものGBAの起こりはアメリカで90年代半ばから広まっていきました。当時は取引手数料ベースの売上が大半で、短期売買が頻繁に繰り返されていましたが、金融当局から顧客本位の営業をしなさいと規制が入ったことがきっかけで、預り資産ベースの手数料体系ができたと同時にGBAという資産運用方法が確立されるようになりました。

コア資産 (70~90%) (例)定期預金、先進国国債、インデックス型投信。サテライト資産 (10~30%) (例)日本株・海外株、REITなど不動産、金や銀など商品、アクティブ・テーマ型投信

このGBAと親和性が高い投資戦略の1つが「コア・サテライト戦略」です。コアとなる資産でリスクを抑えた運用をしつつ、サテライト資産の部分で積極的にリスクを取ってリターンを狙うもので、全体として過度なリスクを回避しながらも、ある程度リターンを取りに行くことができる戦略になっており、コア資産に70%~90%、サテライト資産に10%~30%投資するのが一般的と言われています。

またNISAを活用するのもとても大事です。通常、買い付けた金融商品の売却益は約20%の税金がかかりますが、NISAで買い付けた商品では税金がかからないため非常にお得な制度です。最近の制度改正で非課税枠が大幅に拡充されたので、もはや資産形成する上でNISAは欠かせないものであると言ってもいいでしょう。

最近は金利や物価が上がっていることによって日々出費が膨れ上がってきており、貯金だけでは今後の生活に、より一層の不安が残るかと思います。少しでも安心できるよう、今のうちから少額でもいいので資産形成をはじめてみてはいかがでしょうか。

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エクイティ部は国内株式課と外国株式課の2つの課で業務を行っており、主に株式委託注文と米国株式国内店頭取引のトレーディングを中心に、国内外の株式執行業務全般に従事。スムーズな執行と情報提供により、お客様を支援している。

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