
以新伝心 参加してきた「データセンターサミット」
2025.07.28 (月)




参加してきた「データセンターサミット」
2025年6月11日~13日の3日間に、千葉県の幕張メッセにてインターネット技術の総合イベントである「Interop Tokyo 2025」が開催された。今回の「Interop Tokyo 2025」では、昨今の生成AIの普及によって高まるデータセンターの重要性を反映し、日本データセンター協会の設立15周年を機にスタートしたデータセンターJapanとの連携企画として「データセンターサミット」が特別開催された。今回は、データセンターサミットに参加したレポートをお伝えしたい。

生成AI、データセンターのイベントは盛大
先端GPUは入手が困難
開催2日目となる12日にはさくらインターネットの田中社⾧の基調講演を聴講した。さくらインターネットは北海道の石狩に大規模なデータセンターを運営、政府や地方自治体が共同で使うガバメントクラウドの提供事業者に選定されており、直近の国内データセンター市場動向を聞くにはうってつけの人物である。
田中社⾧の講演は非常に人気でメイン会場はすぐ満席となり、急遽設置された第2会場にて参加することになったが、第2会場も立ち見状態となるなど、昨今のデータセンター需要の高さを肌で感じるには十分な盛り上がりであった。肝心の足元における国内データセンターの状態については、「GPUは品不足で入手困難」、「外資系ハイパースケーラーが日本に積極投資、デジタル赤字につながる懸念」、「データセンターの建設需要は数年前の予想よりも旺盛」、など熱弁していた。

最新ブラックウェルGPU 搭載 「GB200」
生成AIの登場が起爆剤
データセンターを取り巻く環境は、数年前に生成AIが登場したことにより激変している。データセンターの新設計画は各地でみられ、新たな設備投資の需要を作り出している。データセンターが建設され、半導体、ネットワーク機器、光ファーバーケーブルなど設備が納入される。稼働を開始すれば大量な電力を消費することから電力、発熱問題から冷却設備も必要となり、関連ビジネスへの期待は高まる。

データセンターに設置される設備
※「以新伝心」は、新しい出来事に着目し、心に伝えることをコンセプトにしたコラムです。投資の推奨を目的としたものではありません。
※写真はすべて筆者が撮影したものです。
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