【今月のたけぞう氏ピックアップテーマ】小型モジュール炉(SMR)関連銘柄5選!次世代原発で恩恵を受ける日本株
2026.03.30 (月)
米国とイランの情勢が不透明な相場が続いています。そうした中で、日米首脳会談が開催されました。重要鉱物やエネルギーなどの経済面について議論がなされ、エネルギー分野で、小型モジュール炉(SMR)の建設を含む「戦略的投資イニシアティブ」の第二陣プロジェクトが公表されました。
GEベルノバ日立ニュークリアエナジーによるテネシー州及びアラバマ州における小型モジュール炉(SMR)の建設(推定額:最大400億ドル)やペンシルベニア州における天然ガス発電施設の建設(推定額:最大170億ドル)、テキサス州における天然ガス発電施設の建設(推定額:最大160億ドル)などとなります。
また、日本、フランス両政府が、次世代型原発の小型モジュール炉(SMR)開発に向けた協力を強化する方向で調整しているとの報道もあります。3月31日から来日するマクロン大統領と高市早苗首相の会談で合意する方向としています。
そこで、今回は次世代型原発の小型モジュール炉(SMR)に関連する企業を紹介します。
日立製作所(6501)
日立製作所は、1910年創業の日本最大級の総合電機・社会インフラメーカーです。
前述の日米首脳会談で、GEベルノバと同社が米南部テネシー州とアラバマ州で建設する小型モジュール炉(SMR)に最大400億ドルを投じる事が合意されています。なお、両社は共同出資会社を通じてカナダや北米を中心にSMRの建設を進めています。今後は東南アジアにも進出を予定しています。
日揮HD(1963)
日揮HDは、石油・ガス・LNGをはじめ世界約80カ国で2万件以上のプラントEPC(設計・調達・建設)を手掛ける、日本最大級の総合エンジニアリング企業です。
同社は、2021年4月、米国の小型モジュール炉(SMR)開発ベンチャー「ニュースケール・パワー」に出資しています。ニュースケール・パワーは、米原子力規制委員会から設計認証を受けた初のSMR企業であり、この分野でのリーディングカンパニーとして注目されている企業です。
東洋炭素(5310)
東洋炭素は、黒鉛・カーボン関連の幅広い製品を取り揃えているカーボンメーカーで、エレクトロニクス、環境・エネルギー、冶金など多様な産業分野に提供する企業です。
特殊黒鉛は、700~900℃の超高温環境に耐える高い強度と構造安定性、そして中性子を減速させる減速材としての役割を果たすため、SMRに必要となります。また、同社は、フランスで2026年に商用運転を始める新炉向けで、ウランの核分裂で発生する中性子の動きを抑える減速材で使用される為、黒鉛部材を納入しています。
日本ギア工業(6356)【貸株注意喚起・日々公表銘柄】
日本ギア工業は、1938年創業の日本の機械メーカーで、原子力や火力発電所向けのバルブアクチュエータ(バルブの開閉を自動化する装置)で国内90%以上のシェアを誇る大手企業です。
原子力発電で必須となる高温・高圧・放射線下でも正確に作動する「リミトルク」が高い評価を得ています。また、2026年3月期第3四半期決算において、工事事業の売上高は火力発電所、原子力発電所向けが増加したことにより、前年同期比6.2%増加しています。
岡野バルブ製造(6492)
岡野バルブは、1926年創業の福岡県北九州市に本社を置く、火力・原子力発電所向けなどの高温高圧バルブで世界トップクラスのシェアを誇る企業です。
同社は2023年に次世代の原子力発電所向けにバルブを開発すると発表しています。同社は次世代革新炉の実用化やCCUS技術(二酸化炭素の回収・貯留する技術)の確立、水素・窒素などの産業ガスの需要拡大など様々な需要が見込まれています。
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