【今月のたけぞう氏ピックアップテーマ】 データセンターの需要拡大で注目!水再利用関連銘柄5選
2026.02.25 (水)
近年、世界各国においてデータセンターの建設が相次いでいます。米国のハイパースケールクラウドサービスプロバイダー上位5社(アマゾン、アルファベット、メタ、マイクロソフト、オラクル)は、2026年も力強い勢いでスタートし、設備投資の合計額を約6,000億ドルまで引き上げられる見通しです。
一方で、サーバーの冷却に使う水の大量消費への懸念が広がっています。米国のデータセンターの年間水使用量は日本で50万人分の生活水に相当する660億リットルにあたり、9年で3倍と増え続けているという結果があります。また、異常気象の頻発で世界的に洪水や渇水のリスクが高っています。そうした中で、水のリサイクル需要が今後急速に高まると予想しており、今回は水のリサイクルに関わる企業を紹介したいと思います。
荏原製作所(6361)
ポンプを中核とする産業機械メーカーで、建築・産業設備、エネルギー、水インフラ、環境、半導体製造装置の各市場へ向けて、幅広い製品とサービスを提供している企業です。米国のダムや中国の運河などにポンプを供給した実績を持ち、全国1,000ヵ所以上の排水機場にポンプを設置し、国土の水循環を支えています。
水処理技術で地下水・排水の有効活用、災害時の水インフラ復旧支援など、ポンプ技術と総合力で国内外の様々な形で貢献しています。2026年12月期の(会社の所有者に帰属する)純利益も前期比13.0%増の866億円に伸びを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しです。
月島ホールディングス(6332)
1905年創業以降、産業機械製造およびプラントエンジニアリングを提供している企業です。上下水道の普及に伴い増加する汚泥量に対応しており、脱水・乾燥・焼却で高いシェアを誇ります。産業分野で培ったろ過、乾燥、焼却技術を浄水場、下水処理場で発生する汚泥処理などを展開。上下水道施設の整備・運営、汚泥処理技術に強みがあり、官民連携案件にも関与しています。
2026年3月期第3四半期累計の連結経常利益は前年同期比35.1%増の55.9億円に拡大しています。
東洋紡(3101)
綿紡績から始まった日本の大手総合化学メーカーで、現在はフィルム、ライフサイエンス、環境・機能材、機能繊維などの高機能素材を開発・製造している企業です。逆浸透膜(RO膜)を用いた海水淡水化技術は、海水を飲料水に変える有力な解決策として注目されていますが、同社は40年ほど前から製造しています。2025年10月には、10億円を投じて工場に最新設備を導入し生産能力を現状の3倍にする事を公表しました。
2026年3月期第3四半期累計の連結経常利益は前年同期比約2.9倍の158億円に急拡大しています。
栗田工業(6370)
水や環境に関する課題解決に貢献する製品・サービスを開発し国内外へ提供する水処理エンジニアリング業界のリーディングカンパニーです。同社は、排水を回収・浄化して再利用する「再生水供給サービス」や、IoTを活用した工業用水・純水の削減ソリューションを提供しています。再生水供給サービスは、下水道や河川へ排出していた排水を回収し、上水に代わる再生水として上水道代よりも安く供給、しかも設備投資、運転管理の手間削減で利用できます。2026年3月期第3四半期累計の連結四半期利益(親会社の 所有者に帰属)は前年同期比13.1%増の約274億円でした。
オルガノ(6368)
総合水処理エンジニアリング会社です。工場の製造プロセスから排出される排水を、逆浸透膜(RO膜)処理などで高度に浄化し、再度工業用水として利用するシステムを構築し、取水量と排水量の削減を推進しています。同社の特徴は、水処理装置の設計、製造、施工、メンテナンス、排水・水回収設備までワンストップで対応できる所です。
2026年3月期第3四半期累計の連結経常利益は前年同期比31.6%増の262億円に拡大しています。
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