【今月のたけぞう氏ピックアップテーマ】 フィジカルAI関連銘柄5選|成長が期待される注目企業
2025.12.26 (金)
最近、フィジカルAIという言葉を聞く事が多くなった気がします。フィジカルAIとは、AIがロボットや機械を自律的に制御する技術の事です。
今後、工場や家庭向けの自律的な人型ロボットの開発が加速する見通しです。また、自動運転車がセンサーからの情報をリアルタイムで分析し、周囲の状況に応じた安全な意思決定を行うことにも役立ちます。
なお、12月下旬に政府は国産AIの開発に5年間で1兆円規模の支援を計画している事が判明しました。日本が強みを持つ製造業などの産業データを生かして、基盤モデルを開発し、企業に開放することで、産業ごとの用途に応じて活用できるようにするようです。
そこで、今回はフィジカルAI関連企業を紹介します。
ソフトバンクグループ(9984)
ソフトバンクグループ(9984)は、通信事業や、世界中のテクノロジー企業への大規模な投資を行う投資事業などを展開する企業です。同社は、今年11月にスイスの重電大手ABB(Asea Brown Boveri)からロボット事業を約8000億円で買収しました。ABBは世界の産業用ロボティクス市場でトップシェアを持つ企業です。また、ソフトバンクグループはグループ内にあるロボット関係の出資先20社を中間持ち株会社の傘下に集約し、AI技術の進化を取り込みながら、グループ内のロボット事業を一体運営する動きも見せています。
ファナック(6954)
ファナック(6954)は、工場の自動化(FA)に特化した日本の大手電気機器メーカーです。同社は、2025年12月、米エヌビディア と協業し、産業用ロボットのフィジカルAI実装を推進する事を公表しました。エヌビディアが手掛けるロボット向けの組み込みコンピューターを採用し、センサーなどを通じて集めた周囲のデータをもとに動作を判断できるロボットを開発します。人型ロボットや自動運転車、工場での作業ロボットなど、様々な分野での応用が期待されます。
安川電機(6506)
安川電機(6506)は、産業用ロボット、サーボモーター、インバータという3つの主力製品を中心に、工場自動化(FA)を支える「メカトロニクス」製品を製造・販売しています。同社は、2023年にエヌビディア のAI技術を活用した次世代ロボットアームを発表・発売しています。また、2025年12月にはソフトバンク(9434)とAIロボットの実用化で協業すると発表しました。将来の労働力不足が懸念される中、多様な環境でロボットが人と同じ空間で安全、柔軟に作業できることを目指しています。
ナブテスコ (6268)
ナブテスコ (6268)は、精密減速機、油圧機器、鉄道車両用機器、航空機器、船舶機器、自動ドア、包装機などの製造・販売を行う企業です。同社がフィジカルAIで注目されている主な理由は、産業用ロボットの関節用精密減速機における高い世界シェア(約60%)を占める事が挙げられます。精密減速機は、AIからの複雑で緻密な動作指示を、正確で滑らかな物理的動作へと変換する役割を担っています。
川田テクノロジーズ(3443)
川田テクノロジーズ(3443)は、橋梁、建築、ICT、ロボットなど、社会インフラを支える幅広い分野で事業を展開する川田グループの持株会社です。ロボットを活用した橋梁部材の塗装自動化に向けて実験棟を新設し、各種の塗装テストを経て、2025年度にロボット自動塗装ラインの実用化を目指しています。なお、2025年3月には、AI×ロボットでロボットデータエコシステムの構築を目指し、一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)に正会員として参画しました。
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