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外国株を買ってみよう!前編

2021.12.24 (金)

外国株を買ってみよう!前編

これまで講義では、アジア各国を中心とした外国株の魅力と経済状況や、円高・円安について学びました。この講義では実際に外国株を買うときに必要な知識を学びます。日本株とは違う、外国株の特徴をしっかり押さ、投資の選択肢に追加できるようにしましょう

はじめに、外国株の特徴をいくつか紹介します。

日本と時差がある、売買可能な時間が違う

外国の取引所が開いている時間は日本と差異があり、取り引きできる時間が日本株とは異なります。

例えば、香港株式市場では、前場は10:30~13:00 (日本時間)、後場は14:00~17:00(日本時間)となっています。10:00~10:30(日本時間)には、プレ・オープニングセッションという寄付価格を決めるための時間も設けられています。

また、日本と外国には休日の違いもあります。各国の休日はそれぞれ取引所もお休みです。海外の休日に売買の注文を出しても、注文自体できないか、翌日の注文として受け付けされることもあるので注意が必要です。

通貨が違う

外国株は日本円ではなく、基本的に現地通貨の価格取引します。したがって、外国株を買うと外国通貨の資産を保有することになります。

証券コードが違う

欧米などの国では証券コードをアルファベットで表します。このアルファベットの並びはティッカーシンボル呼ばれ、個々の銘柄を識別するのに使用されます。中国や韓国などは、日本株の証券コードのように数字の並びで銘柄を識別しています。

1株から買える市場がある

日本株は100株単位などで売買されることが多く、株価の高い銘柄に手を出しにくいかもしれません。しかし、韓国などのように市場や銘柄によっては1株から購入できることもあるので、少額から投資することができます。

ただし、売買の際には最低手数料が設けられていることがあるので、少額の投資をするときは投資額に対して手数料の割合が高くなることもあるので気をつけてください。

制限値幅の違い

日本の株式市場では、1日に変動できる株価の範囲が決まっています。しかし、香港や米国などの市場ではストップ高・ストップ安といった制限値幅のルールはありません。

制限値幅のない市場で注文単価を成行とすると、株価の変動によって、想定外の価格での取引になることがあるので注意しなければいけません。

外国株の特徴がわかったところで、次は実際に外国株を購入するときに必要な手順を紹介したいと思います。

外国株取引の始め方

まず、外国株を取り扱う証券会社で口座を開設します。口座開設がまだの方はこちら講義を確認してください。なお、証券会社によっては、別途、外国証券取引口座の開設手続きが必要な場合があります。

口座開設が済んだら、投資する会社を決めましょう。銘柄の選択については日本株と同じ要領です。2年生の講義をもう一度読んでみてください。また、の外国語の決算書を見るのは難しいと思いますので、アイザワ証券ホームページの「マーケット情報」などをぜひ利用してみてください。日本語で外国企業の情報を確認することができます。

次に、外国株を買うための資金を準備します。資金を準備する方法には、「外貨決済」と「円貨決済」の2つがあります。外貨決済は、外貨送金などであらかじめ口座に外貨を用意しなければなりません。円貨決済は、事前に個人で外貨を用意する必要はなく、口座に日本円を入れておけば、買付の際に証券会社が必要な分の外貨を調達してくれます。

売却の際には、外貨決済を選択することで売却代金を外貨で受け取ることができ、円貨決済を選択すると売却代金を日本円で受け取ることができます。

資金が用意できたら、いよいよ注文しましょう。下図はアイザワ証券でのインターネット口座の注文画面になります。

株式の売買注文を出すときは、取引画面より、「外国株式」の「現物注文」の「買い」か「売り」を選択します。次に、銘柄や証券コードを検索し、候補が表示されたら売買したい銘柄を選択します。

注文入力画面に移ったらの項目を入力、確認ていきます

①市場

検索画面で選択した銘柄の市場が表示されます。

②数量

1株から買える市場もあると述べましたが、売買できる最低単位が決まってる市場もあります。また、銘柄ごとに異なったり、株価によって変化したりする市場もありますので注意してください注文をするときは売買単位の整数倍を入力します。

③単価

注文単価の指定方法には「成行」と「指値」があるので、資金や状況によって使い分けましょう。成行注文は価格を指定せずに出す注文方法です。買い注文の場合、基本的に注文を出したときに出ている最も低い価格の売り注文と取引が成立します。市場によっては成行注文ができない場合があるのでご注意ください。一方、指値注文は「株価50ドル100株買う」などと価格を指定する注文方法です。時間はかかっても希望価格で売買したい場合に使用します。

④期間

当日中のみ有効の注文になります。発注先の国が休日の場合は翌日の注文として受け付けされます。日付をよく確認しましょう。

⑤預かり区分

「一般口座預り」「特定預り」「NISA預り」といった、預かり区分の選択が必要です。一般口座預りは、年間の損益を自分で計算して確定申告をしなくてはなりません。特定口座預りは、「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」があります。源泉徴収ありを選択すれば、損益計算は証券会社が行い、税金も源泉徴収されるため確定申告は不要です。一方、源泉徴収なしは、証券会社が損益計算をしますが、確定申告が必要です。NISA預りは、売却したときの利益および配当金(株式数比例配分方式での受け取り)が非課税になります。詳しくはこちらの講義を確認してください。

初心者の方には特定口座(源泉徴収あり)がおすすめです。事前にご自身がどの種類の口座を持っているのか確認しておくとよいでしょう。

⑥参考為替

直近の為替レートが表示されます。ただし、実勢レートではありませんのでご注意ください。

為替レートを用いて、後述する受渡金額の計算をすれば、大まかな日本円での金額を知ることができます。

⑦決済方法

資金の準備のところで説明した通りです。外貨決済は、投資家自らが円を外貨に両替をして外国株を売買します。円貨決済は、自分で外貨に両替することなく、証券会社が円を外貨に両替して取引します。

最後に、確認画面でもう一度しっかり注文内容を確認して、注文ボタンを押しましょう。これで注文は完了です。

アイザワ証券では、香港・上海・深セン・台湾・韓国・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナムの10市場と直結した取引システムを構築しています。これらの市場においては、取り引きの成立から、照合、清算、決済までの一連のプロセスを、人手を介することなくシームレスに処理することができ、国内株感覚でリアルタイムに取引をすることが可能になっています。

また、成長著しいアジア市場の中で12市場(香港・上海・深セン・台湾・韓国・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア・フィリピン・ベトナム・イスラエル)における約3,300銘柄を取り扱っており、アジアの取扱市場数と取扱銘柄数は業界最大水準です。多様な選択肢の中から、皆さんの投資志向にあった市場を探してみてください。

今回の講義では外国株の特徴と注文までの流れを学びました。次の講義ではもう少し視野を広げて、外国株取引に役立つ知識を紹介します。

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