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コリアインサイト 前人未到の韓国市場、AIとフィジカルAIの「グローバル・ハブ」へと飛躍

2026.02.26 (木)

有進投資証券

成 承桓

コリアインサイト 前人未到の韓国市場、AIとフィジカルAIの「グローバル・ハブ」へと飛躍

近ごろ、韓国総合株価指数(KOSPI)が史上最高値を連日更新し、世界中の投資家の注目を集めています。この現象は、単なる一時的な流動性相場だけでなく、韓国を代表する企業がグローバル産業の核心的なパラダイムを先取りしていることを示唆しています。

前例のない韓国市場の急騰

実際、韓国市場は2025年の1年間で利益の正常化とAIサプライチェーンの掌握を背景に約75%という驚異的な指数上昇率を記録し、すでに主要国の中でも圧倒的な上昇率を見せてくれました。この勢いは2026年に入ってからもさらに加速しており、今年の1月だけでKOSPI20%を超える急騰をみせました。これは単なる数字の上昇ではなく、2025年に月平均6.9兆ウォン水準だった株式型ファンドへの流入額が、20261月の単月には23.7兆ウォンという記録的な資金流入につながり、市場の強力な支持基盤が拡充された結果でもあります。

このような前例のない上昇相場の中心には、人工知能(AI)という巨大な「頭脳」とそれを現実世界で具現化する「ロボティクス」が完璧に結合した、韓国特有の産業構造があります。まず、韓国市場の中心である半導体セクターは、世界のAIサプライチェーンにおいて代替不可能な収益性を数値で証明しています。

その例としてSKハイニックス(韓国:000660)は2025年第4四半期に営業利益19.2兆ウォンを計上し、四半期ベースで過去最高を更新しました。特に58.8%に達する営業利益率はAIサーバーの必須部品であるHBM市場において同社が独占的地位にあることを再認識させるものとなりました。

またサムスン電子(韓国:005930)は2026年の通期営業利益が約145兆ウォンに達する見通しで、半導体部門だけでも四半期あたり16.4兆ウォン以上の稼ぎを出すとされています。こうした勢いは、同社の巨人の復活を強く印象づけるものとなりました。

こうした半導体大手の躍進の影響によりKOSPI全体の営業利益は2025年の302兆ウォンから2026年には約498兆ウォンへと65%急増する見通しにあります。これは韓国市場が「利益500兆ウォン時代」という新たな次元に突入していることを意味します。

<今年KOSPIの営業利益は500超ウォンに迫る>

(データ:Quantiwise、有進投資証券)

しかし、韓国市場の“利益成長を軸とした差別化”はここにとどまりません。半導体がAIの知能を担当するならば現代自動車グループはその知能を物理的な世界で動かす「フィジカルAI(Physical AI)」時代を先導し、市場の新たな成長の翼となっています。現代自動車グループは2026年の1年間だけで,前年比23%増の17.8兆ウォンという大規模な投資を断行し、ロボティクス・プラットフォーム企業への変身を加速させています。米ボストン・ダイナミクスの技術力が集約されたヒューマノイドロボット「新型アトラス(All-new Atlas」」が生産現場に投入されてる予定です。AIの「始まり(知能)」から「終わり(実行)」までをすべて生産する国へと変貌を遂げていることです。くわしくは「コリアインサイト 自動車を超え「フィジカルAI」のリーダーへ 現代自動車グループが描くロボティクスの未来」をご参照ください。

韓国市場は魅力的な投資先として再評価されつつあります。2025年の70%を超える上昇にもかかわらず、KOSPIPBR1.4倍水準にとどまっており、インドなど他の新興国と比較しても割安な魅力があります。実績という堅固なファンダメンタルズに基づいた上昇を果たしている韓国株式市場に注目です。

韓国市場は魅力的な投資先として再評価されつつあります。2025年の70%を超える上昇にもかかわらず、KOSPIPBR1.4倍水準にとどまっており、インドなど他の新興国と比較しても割安な魅力があります。実績という堅固なファンダメンタルズに基づいた上昇を果たしている韓国株式市場に注目です。

<韓国のPBRはまだ低い>

(データ:Refinitiv、有進投資証券)

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ライター

成 承桓

有進投資証券

成 承桓

全南大学卒業後 、 未来アセット証券 、 教保証券 、 SK 証券を経て 、 2008 年に有進投資証券入社 。 国際営業チーム 、海外事業 チーム 、 海外投資チームを 経て 、 2021 年よりマルチ金融チームで日本の不動産及び金融商品を 担当している 。趣味はランニングと映画鑑賞 。

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