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以新伝心 2025年、新NISA 枠で注目される銘柄は?

2024.12.16 (月)

アイザワ証券

市場情報部

以新伝心 2025年、新NISA 枠で注目される銘柄は?

2025年、新NISA 枠で注目される銘柄は?

年末が近づき、来年の新NISA枠を活用した投資戦略が注目されつつある。今年1月には、日本電信電話や三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)、トヨタ自動車といった「高配当・低PBR・大型株」がNISA枠で多く買われた。この流れは来年も継続すると見られるが、一部の業界では異なる動きが予想される。

銀行株は、来年の新NISA枠での投資先として引き続き注目されそうだ。日銀の金融政策転換により、国内10年債利回りは1%を超える水準まで上昇。貸出金利の上昇が銀行の収益改善に繋がると期待される。また、2410月にウォーレン・バフェット氏が日本円を調達し、この資金が国内銀行株に流れる可能性があることも市場の関心を集めている。さらに、多くの銀行株がPBR1倍を下回る水準にあることも、魅力的な投資対象と考えられる。

一方で、低PBREVシフトへの期待を背景にNISA枠で多く買われたトヨタ自動車や本田技研工業などの自動車株は向かい風が予想される。中国EVメーカーの台頭で競争が激化していることや、円高の進行、認証不正問題、トランプ次期大統領による追加関税などが業界全体に重くのしかかっている。これらの要因から、来年は自動車株を積極的に選ぶ投資家は減少すると思われる。

来年の新NISA枠では、銀行株が中心的な投資対象になると思われる。中でも三菱UFJFGやみずほFG、三井住友FGといったメガバンクが注目されよう。また、ディフェンシブな投資を志向する投資家からは、景気変動に強く安定収益が期待できるアステラス製薬や武田薬品工業といった製薬株が選ばれる可能性もある。年内に、これらの注目銘柄(主に銀行株)に投資することで、年明けのNISA関連買い需要による株価上昇を狙うのも面白い投資戦略の1つである。

※「以新伝心」は、新しい出来事に着目し、心に伝えることをコンセプトにしたコラムです。投資の推奨を目的としたものではありません。

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