公民特別授業 宇部市立上宇部中学校
2022.01.11 (火)
アイザワ証券は地方創生の一環として、地域の金融機関や教育機関などと連携しながら、金融リテラシー教育やインターンシップなどに意欲的に取り組んでいます。
今回は、昨年12月に山口県の宇部市立上宇部中学校で実施した公民特別授業をご紹介します。当授業は、「宇部市を元気に☆起業プロジェクト」をテーマに、3年生の各クラスで2回にわたって行われました。
授業1回目:導入
上宇部中学校での公民特別授業は今回で4回目の開催となりました。特に今回は、来年度から高校の家庭科の授業に「資産形成」が盛り込まれるなどタイムリーなニュースもあり、子供のうちから金融リテラシーを高めることが重要視される中での開催となりました。
1回目の授業では、「金融ってそもそもどんなもの?」という疑問に答えるところから授業がスタートしました。企業が物やサービスを作るために必要なものや、お金が地域を循環することによる影響、間接金融と直接金融の違いなど堅い話が展開されましたが、メモを取ったり、クイズに積極的に参加してくれたりと生徒たちの関心の高さが伺えました。
授業1回目:銀行と証券会社の役割について
昨年に続き、当社の包括業務提携先である西京銀行とも連携し授業を行いました。宇部市に企業がどれくらいあるかのクイズから始まり、間接金融の専門家として銀行がどんな業務を行っているか、地域密着型金融の重要性について話していただきました。
中でも、クイズでは人口から企業数の推測をしたり、知っている企業を順に挙げたりと、生徒の皆さんが考えを巡らして解答を導く様子が興味深かったです。そのほか、「貸出」や「為替」といったあまり馴染みのない業務の説明ではイメージを掴みにくそうな様子も見られましたが、行員の方からの丁寧な説明に徐々に全体像を描くことができたようです。
一方、証券会社が担う直接金融の仕組みについては当社から説明しました。当社作成の紙芝居を用いて、株式とは何かや、投資家にとってのメリット、証券会社の役割について噛み砕いて説明しました。堅い話が続いた後でよい息抜きになったようです。
授業2回目:起業計画の立案
生徒の皆さんには、1回目の授業で消費者目線から世の中のお金の流れについて学んでもらいましたので、2回目の授業では生産者目線を養ってもらうために、起業計画書を作成し発表してもらいました。
具体的には、グループで案を出し合い、ワークシートに起業計画を書き込んでもらいました。ワークシートには事業内容や規模、必要資金とその集め方、従業員の待遇などの項目が並んでいましたが、それだけではなく「人口流出を止めたいから若い世代にターゲッティングしたい」「宇部市の工業の町としての長所をもっと生かせる事業を」というように地域のことを考えた案がたくさん挙がりました。
授業2回目:グループ発表会
起業計画の発表では、当初緊張からかなかなか質問も出ませんでしたが、徐々に事業内容や従業員の集め方などについて鋭い質問が飛ぶようになりました。「気軽にIT技術を学べる塾兼カフェ」などのアイディア勝負の案もあれば、他の班が考えた企業を実現するための技術力勝負の建設会社など、したたかさが垣間見える案が出るなど、非常に活気のある発表会となりました。中にはすぐにでも実現ができそうな案もあり、驚かされる内容が盛りだくさんの発表でした。
まとめ
「全員が消費者であり、なおかつ将来、生産者にもなっていく。みんなの将来のためにも正しい金融リテラシーを身に付けてほしい。それが地域を活性化することにもつながる。今回の授業で出たプロジェクトが動き出すときは、ここにいる銀行や証券会社の社員が助けてくれるからぜひ呼んでほしい」とまとめられ、2回の授業が終了しました。
中学生の柔軟な発想に触れることができ、活力を頂けた日々でした。今回の特別授業が上宇部中学校3年生の皆さんの将来に少しでも役に立つことができれば幸いです。皆さんの今後の更なる成長・活躍を期待しております。
(文:宇部支店 佐藤 雅樹)
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