南鳥島レアアース分析結果公表で注目の銘柄5選
2026.08.27 (木)
昨年10月の記事「南鳥島レアアース開発で期待の注目銘柄5選」でお伝えした、南鳥島の沖合でレアアースの試掘、掘削の結果が公表されました。
内閣府などは、小笠原諸島の南鳥島沖で引き揚げたレアアース(希土類)を含む泥の分析結果を明らかにし、イットリウムやジスプロシウムなどの中重レアアースが多く含まれていたことを確認しました。イットリウムやジスプロシウムなどは、電気自動車(EV)の駆動モーターやハイテク製品に不可欠な素材となります。
また、内閣府などは2027年2月から南鳥島沖の海底にあるレアアース泥の大規模な採鉱実証試験を計画しています。特定の国への依存を減らして経済安全保障上のサプライチェーンを強化する予定です。今回はイットリウムやジスプロシウムなどの中重レアアースを扱う企業に着目し、注目銘柄をお伝えします。
三井金属(5706)
金属製錬、機能材料・電子材料の製造、自動車部品の製造を手がける大手非鉄金属メーカーです。
同社のレアマテリアル事業部は、2025年4月1日に日本イットリウムを吸収合併しレアアースの精製・販売を行っています。日本イットリウムは、日本で最初に酸化イットリウムの量産精製を始めた、軽希土から重希土まで扱う国内有数のレアアース総合メーカーです。今回、回収したレアアースの構成比で、イットリウムは29.9%でした。また、同社は2026年2月に福岡県大牟田市に九州先端材料開発センターを設立(2028年度に完成予定)することを公表しており、南鳥島沖の海底レアアース泥の活用・精製も視野に入れた技術開発を行う予定です。
大同特殊鋼(5471)
自動車や産業機械などに使われる「特殊鋼」を主力とする日本を代表する大手金属素材メーカーです。
中国への依存度が高いレアアースのなかでも「重希土類」を一切使わずに、高い耐熱性と保磁力を持つ高性能なネオジム磁石(熱間加工磁石)を量産化しています。ネオジムは、銀白色の柔らかい金属で、鉄やホウ素と合わせた「ネオジム磁石」の原料として広く知られています。回収したレアアースの構成比にネオジムも18.4%含まれていました。
東亜建設工業(1885)
海洋土木(海上土木)に強みを持つ日本の大手総合建設会社「マリコン」の一つです。
日本の排他的経済水域(EEZ)にある南鳥島沖の海底レアアース泥開発プロジェクトにおいて、採泥や残泥処理の中核技術を担う主要企業です。同社は7月にレアアースやメタンハイドレート等の海洋資源開発分野への取組みを強化するため、「海洋資源開発室」を新たに設置しました。同室では、海洋資源開発および関連技術に関する研究開発を推進するとともに、新領域への挑戦を担います。
DOWAホールディングス (5714)
非鉄金属の製錬を基盤とし、環境・リサイクルや電子材料に強みを持つ日本の総合素材メーカー・持株会社です。
使用済み家電やパソコン、ガラス研磨剤などの都市鉱山から、ネオジム磁石やセリウムといったレアアース(希土類)を高効率で回収・リサイクルする技術と事業を展開しています。国内でのレアアース・レアメタル循環(脱・中国依存)を支える重要な企業として注目されています。
岡本硝子(7746)【貸株注意喚起銘柄 2026年08月26日現在】
特殊ガラスや光学用薄膜製品の製造・販売を行う日本のメーカーです。
レアアース関連での注目されるのは、南鳥島沖の深海レアアース採泥試験において、同社が関わる深海探査機「江戸っ子1号」が海洋環境影響評価のモニタリングシステムとして採用されたことです。
国立研究開発法人海洋研究開発機構保有の観測船「ちきゅう」には、「江戸っ子1号」シリーズより、新規製作機であるCOEDO13インチ6000m仕様機4台を艤装し、1月11日に出航した実績を持ちます。
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