日本株トピックス|4~6月決算振り返り
2026.09.09 (水)
当記事は毎月、アイザワ証券投資情報サイトに掲載しているSHIODOME 投資環境マンスリーより抜粋しております。
4~6月期決算では出遅れ・好業績銘柄の見直し進む
7月下旬~8月中旬にかけて、国内企業の4~6月決算が発表された。今回の決算発表は、AI・半導体関連企業の業績の持続性や地政学リスクの影響等を見極める上では重要なイベントであった。結果的には8月月間の日経平均が小動きにとどまったように、AI・半導体関連銘柄の決算後の株価反応を見るに、総じて業績拡大期待が先行していた2026年上半期までの上昇に対する調整といった色彩が強い結果となった。
上表では日経平均構成銘柄の決算発表日から8月末時点までの日経平均対比の相対株価パフォーマンス上位・下位をまとめている。目下相場の中心であるAI・半導体関連銘柄については、アドバンテストやイビデンが上位に名を連ねた一方、安川電機やファナック等のFAロボット関連、レーザーテックやSCREENHD等の装置関連などが下位に沈むなど、まちまちの反応となった。相場全体が方向感を欠く中で、セクター内では短期のローテーションが進んだものと見られる。AI・半導体関連は中⾧期的に再注目カテゴリであるとの見方は不変だが、6月の高値から半値に沈むキオクシアHDはじめ、短期的には揉み合い商状が想定されよう。
一方で、ITサービスのSHIFTやコンサル会社のベイカレント、本誌創刊号(6月発行)で注目銘柄として紹介したリクルートHD等の、アンソロピックショック以来AIディスラプション懸念が年初から株価の重石となっていたIT・サービス系の銘柄群に加え、ネクソンや任天堂、バンダイナムコHDのようなゲーム・エンタメ関連株が上位に多く名を連ねる結果となった。AI・半導体関連銘柄のポジション調整が進む中で、好決算をフックにこうした銘柄に資金が戻ってきたものと考えられる。9月以降も政策決定会合等のイベントを控え相場全体に警戒感が広がる中では、こうした”出遅れ・好業績銘柄”へのシフトが続く可能性がある。
9月以降のセクター・個別株戦略としては、引き続きAI・半導体関連の株価反転タイミングを見極めながら、バリュー株(銀行等)への資金流入や、ITサービスやエンタメ関連銘柄の見直しに期待したい。個別では今月号で紹介しているNTTやオリエンタルランドといった業績改善の兆しが見え始めた出遅れ銘柄に加え、花王や資生堂といった、業績悪化が一巡して構造改革の進展が期待されるトイレタリー・化粧品関連に注目している。
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