ゼロから学べるアイザワ投資大学

会員登録(無料)

記事検索

国内

マーケットのミカタ 予想以上に堅調が続く米国労働市場

2023.02.09 (木)

アイザワ証券

投資顧問部

マーケットのミカタ 予想以上に堅調が続く米国労働市場

予想以上に堅調が続く米国労働市場

FRB(連邦準備制度)の利上げサイクル終了は近い

21日に開催されたFOMC(アメリカの金融政策の方針を決定する委員会)で、政策金利が0.25ポイント引き上げられて4.5~4.75%になりました。

まずはアメリカの政策金利の推移を見てみましょう。

今回のFOMCでは、あと2回程度の利上げで適切な水準に達する見通しであることや年内の利下げは想定していないことなどが示されました。

アメリカのインフレはピークアウトが続いていますが高水準にあり、引締め的な金融環境が長期化する可能性は高そうです。

アメリカの労働市場の強さは予想を遥かに上回る

23日に発表された1月のアメリカの雇用統計では、市場予想を大きく上回る雇用者数の増加が示され、株式市場ではFRBの金融引締めが長期化する懸念が高まりました。

雇用統計の主要項目の推移を見てみましょう。

3つのグラフから、1月は雇用者数が大幅に増加し、失業率は低下基調が続き、平均時給は高水準が続いていることが分かります。

労働市場の強さは賃金上昇の継続に繋がり、インフレの上昇要因になります。

また、アメリカ企業の1月の人員削減はハイテク業界を中心に10.3万人に急増していたというニュースもあった中で、今回の雇用統計では労働市場の需要が供給を引き続き上回っていることが示され、サプライズも大きかったとみています。

1月の日米株式市場は予想以上に大きく上昇しましたが、FRBの金融政策や経済指標によって一進一退する状況はまだ続く可能性があります。

  • 当記事は、アイザワ証券のラップサービスの一つ「スーパーブルーラップ」のファンドマネージャーである三井郁男が作成したレポートを、添田恭平が再構成したものです。
  • 「スーパーブルーラップ」の詳細はこちらから

ご留意事項

金融商品等の取引に関するリスクおよび留意点等

お客様にご負担いただく手数料について

免責事項
本資料は証券投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終決定は、お客様ご自身による判断でお決めください。本資料は企業取材等に基づき作成していますが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。結論は作成時点での執筆者による予測・判断の集約であり、その後の状況変化に応じて予告なく変更することがあります。このレポートの権利は弊社に帰属しており、いかなる目的であれ、無断で複製または転送等を行わないようにお願いいたします。

ライター

投資顧問部

アイザワ証券

投資顧問部

ラップ事業を営む部署。ラップとは顧客と投資一任契約を結び契約資産を運用・管理するサービス。運用パフォーマンスを付加価値として提供する専門のファンドマネージャー等が在籍している。当社では投資信託で運用するファンドラップ、日本株で運用する株ラップをラインナップとして提供している。

合わせて読みたい

このカテゴリの他の記事

国内 日本株マーケットレポート 7月の米輸入物価は昨年12月以来となる下落

日本株マーケットレポート 7月の米輸入物価は昨年12月以来となる下落

2022.08.15 (月)

国内 日本株マーケットレポート 米国市場では低調な経済指標が嫌気される

日本株マーケットレポート 米国市場では低調な経済指標が嫌気される

2022.06.29 (水)

国内 日本株投資戦略 2022年6月

日本株投資戦略 2022年6月

2022.06.01 (水)

国内 日本株投資戦略 2021年10月

日本株投資戦略 2021年10月

2021.10.04 (月)

人気記事

アイザワ証券公式SNSアカウント