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アジア株

アジア株週間トピックス 2023年7月18日号

2023.07.18 (火)

アイザワ証券 市場情報部

明松 真一郎

アジア株週間トピックス 2023年7月18日号

インドネシアでASEAN外相会談を開催

インドネシアで ASEAN外相会談が開催、外交問題の解決が進められる

2023年7月11日から14 日までの日程で、インドネシアでASEAN外相会議が開催されました。議⾧国であるインドネシアは、ロシア問題、ミャンマー情勢、南シナ海の問題などを解決することが重要であると各国の協力を呼びかけました。ASEANは直近の会議のたびに戦闘の鎮静化、暴力の即時停止などを働きかけていますが、事態は全く改善していないという状況です。直近の国際会議のパターンをみると、会議での合意によって事態が一気に改善する可能性は低いと思われますが、紛争解決に向けた前向きに議論が行われたもようです。

タイのプラユット首相は政界から引退か?

タイのプラユット首相は7月11日に離党、政界からの引退を表明

5 月に実施された下院総選挙では、プラユット政権を支えてきた政党は主要な野党に惨敗しました。プラユット首相はこれまで今後について多くを語っていませんでしたが、7月11日に「タイ団結立国党を離党し、政界から引退する」と表明しました。タイにとって政情の安定は重要で、これまでも政治の混乱によって国内経済、株式市場が停滞するという状況がたびたび繰り返されてきました。タイの経済はここ数年、まがりなりにも安定していましたが、政局が安定していたことが主要因のひとつだといえます。新しい政権を早期に確定させることが重要だと思います。

大手銀行であるカシコーン銀行傘下のカシコーンリサーチセンターは、8月中に新政権を誕生させることができなければタイ国内の経済成⾧に大きく影響するのではないか、との見通しを示しました。

国内大手研究機関も政局の混乱を懸念

7月15日、拓殖大学の公開講座を聞いてきました。「ウクライナ情勢と台湾統一」と題して、4 名の識者がそれぞれ意見を話す、という座談会方式のシンポジウムでした。

「今起こっている状況は、ドイツがポーランドに侵攻した1939年あたりの状況に似通っているのではないか」「少なくとも9月のG20のあたりまでは、ロシアがウクライナから撤収、停戦合意することは考えにくいと思われる」「ウクライナの情勢を見て、中国は台湾侵攻にはかなり慎重になっていると思われるため簡単に台湾侵攻に踏み切ることはないとみているが、2024年1月の台湾総統選挙の行方はかなり重要」という意見がありました。

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ライター

明松 真一郎

アイザワ証券 市場情報部

明松 真一郎

1990年平岡証券(現アイザワ証券)に入社。加古川支店でのリテール営業を務めた後、ディーリング部、営業本部、生駒支店でのバックアップ部門などを経験。2005年に証券アナリスト資格取得したことを機に、市場情報部(当時投資リサーチセンター)に異動。アセアン株を中心としたアジア株の調査、分析を行なっている。

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