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ベトナム

ベトナム便り モバイル・ワールドとFPTデジタル・リテール

2022.08.22 (月)

ベトナム現地グループ会社

Japan Securities Co., Ltd.

ベトナム便り モバイル・ワールドとFPTデジタル・リテール

ベトナム便り モバイル・ワールドとFPTデジタル・リテール

Xin chào!ベトナム研修生の宍倉と森本が今回もベトナムの今をお届けします。私たちは現在、会社の研修制度を通じて、ベトナムの現地証券会社であるJapan Securities Co., Ltd.JSI)に滞在しています。

ベトナムへ来て早1か月が経とうとしていますが、突然、筆者のiPhoneが動作不良になってしまいました。どうやらバッテリーに問題があるようです。

というわけで、今回はスマホを修理してもらうために、スマホや家電で有名なモバイル・ワールド・インベストメント(MWG)が展開するお店と、IT最大手のFPTFPT)の子会社、FPTデジタル・リテール(FRT)が展開するお店を巡ってきたので紹介したいと思います。

モバイル・ワールド・インベストメント(MWG)

モバイル・ワールド・インベストメントは、携帯電話やIT機器の販売を主とするテーゾイジードンや、ベトナム国内で有名な家電量販店のディエンマイサン、スーパーマーケットチェーンのバックホアザンなどを手掛ける小売大手です。

海外進出にも積極的で、隣国のラオスやカンボジア、ミャンマーなどにも進出しています。

Thegioididong(テーゾイジードン)

まずは、街でよく見かける黒と黄色が特徴的な看板のテーゾイジードンに行きました。テーゾイジードンはベトナム語で「モバイルの世界」という意味です。店内には、スマホを中心に、腕時計などが陳列されていました。店舗だけでなくオンラインストアも運営しており、ベトナムで最もアクセス数の多いECサイトになっています。

やはり、ブランドラインナップは圧倒的に中国製と韓国製が多いですね。日本ブランドも隅の方にありましたがごくわずかで、大半はXiaomiSamsung製でした。スマホに限らず、ベトナムには多くの海外企業が参入しています。

Topzone(トップゾーン)

アップル認定の販売代理店にも行きました。昨年、テーゾイジードンがアップル製品のみを販売する店舗として立ち上げたのがこのトップゾーンで、ベトナム国内で販売されるアップル製品の約25%を同社の売り上げが占めています。トップゾーンは、昨年末時点で国内に10店舗展開していましたが、今年中に200店舗まで増やすと発表しました。それほどアップル製品は人気なのでしょうか。

アップル製品は日本で買うよりも少し高めです。製品にもよりますが、日本での価格の約1割増しで販売されています。残念ながら、こちらの店舗ではiPhoneの修理対応をしていないようでした。

Điện Máy Xanh(ディエンマイサン)

ディエンマイサンも同じくモバイル・ワールド・インベストメントの系列で、主に消費者向けの家電を販売しています。ベトナムでトップシェアを誇る有名な家電量販店で、国内に1,992店舗を持っています(2021年末時点)。

日本の家電量販店ほど品揃えは多くありませんでしたが、「ベトナムでいろいろと揃えるならここがおすすめだよ!」と現地スタッフが言っていました。

Nha Thuoc An Khang(ニャチュックアンカン)

モバイル・ワールド・インベストメントはIT機器のイメージが強いですが、実は薬局事業にも進出しています。ベトナムにおいては薬局市場がまだまだ小さいため、これから発展していくことが予想されます。競合する国内薬局最大手のPharmacityなども店舗を拡大しています。

Googleマップには開店しているとあったのですが、実際に行ってみると、まだ看板だけしかできていませんでした。

FPTデジタル・リテール(FRT)

FPTデジタル・リテールは、ベトナム最大のソフトウェアサービス企業、FPTの子会社で、FPTショップとF.Studio2大ブランドを経営しています。最近では薬局チェーンも運営しており、力を入れています。

FPT Shop(FPTショップ)

FPTショップは国内第2位の電化製品チェーンです。ノートパソコンの販売ではトップ、モバイルの販売では第2位です。全国で1,047の店舗を展開しており(20227月時点)、63省すべてに店舗があります。

なお、ベトナムで初めてのアップル公認販売業者となったのはFPTショップです。日本ではソフトバンクが独占販売していましたね。

F.Studio

F.Studioはアップルが公認している小売りチェーンで、全国に15店舗あります(20227月時点)。FPTショップと比べるとより多くの種類のアップル製品が並べられており、空間も広く、アップルらしい接客がされていました。日本でいうアップルストアでした。

ベトナムではここ2年間、iPhoneの販売シェアが伸びており、2020年から2021年で約2倍になっています。2021年の国内シェアを見ると、SAMSUNG34%、iPhone9%となっています。

Nhà thuốc Long Châu(ニャチュックロンチャウ)

ニャチュックロンチャウは国内初の薬局チェーンです。総店舗数は昨年末時点で400店舗でしたが、その後出店数を伸ばし、現在はおよそ700店舗を展開しています。2020年から2021年にかけてニャチュックロンチャウの収益は約3倍に伸びており、こんなにも急拡大できるベトナムの成長性を強く感じました。

ベトナムには個人経営の薬局がまだ多くあります。FPTデジタル・リテールの会長のNguyen Bach Diep氏によると、国内に57,000店の薬局があるものの、チェーン店は3,000店に満たないといいます。ベトナムは2050年までに約20%が65歳以上になると予測されているため、ヘルスケア分野の成長に期待が持てますね。

ベトナムでは病院に行って処方箋をもらわなくても、薬剤師さんに抗生物質などの薬を処方してもらえるそうです。怖くもあり便利でもありますね。

【番外編】ハノイメトロに乗りました!

2021年11月に開業したハノイメトロにも乗りました。

券売機で乗車券を買います。乗車券はカードでした。

カードをタッチして改札に入ります。

券売機は2台しかないにもかかわらず、改札はたくさんありました。まだまだ利用者は多くないと感じましたが、今後利用者が増えても大丈夫ですね!

国によって異なる乗車券

筆者がフィリピンへ行った際に利用したMRTもベトナムと同じくカード型でしたが、台湾のMRTはプラスチック製のコイン型乗車券でした。使い方がわからずあたふたしましたが、各国で様々な種類があって面白いですね。

(執筆:宍倉陽菜、森本凌都)

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ライター

Japan Securities Co., Ltd.

ベトナム現地グループ会社

Japan Securities Co., Ltd.

アイザワ証券グループは、ベトナムの証券会社「Japan Securities Co., Ltd.(ジャパン・セキュリティーズ・インコーポレイテッド)」を2018年に子会社化。ベトナムの経済成長や、株式取引における規制緩和などを背景に、ベトナム株式投資に対する関心が高まっており、情報提供の強化や利便性の向上を図っている。

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