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ベトナム現地情報2022年12月号より 企業紹介 ビングループ

2022.12.19 (月)

ベトナム現地グループ会社

Japan Securities Co., Ltd.

ベトナム現地情報2022年12月号より 企業紹介 ビングループ

ビングループ(VIC:Y3305)

2007年12月~2022年12月 ビナミルク 株価推移

ビングループは2002年に設立された国内最大のコングロマリット企業です。不動産、製造、商業施設、リゾート、ヘルスケア、教育など手掛ける事業は多岐に渡ります。

同社は電気自動車(EV)の生産に特に力を入れています。巨額投資を行っていますが、黒字には至っておらず、生産能力に販売台数が伴ってくるかが今後の肝になってくると思われます。世界展開も視野に入れ、欧米へのショールームの出店を進めています。またベトナム企業として初となる米国市場への上場準備も現在進行中です。

2022年第3四半期の売上高は、前年同期比5%減の28兆7,424億ドン、純利益は同110%増の5,063億ドンとなりました。特に同社の屋台骨である不動産事業(ビンホームズ・VHM)は、バルクセールによる金融収益が大きく貢献し、第3四半期の純利益は同30%増の14兆4,940億ドンと好調でした。大型住宅プロジェクトのオーシャンパーク2 The Empireの物件受け渡しが進んだことも業績に追い風となりました。

基本データ (11月末時点)

2021年の売上高構成比

売上高・営業利益・純利益(2021年3Q、2022年3Q)

売上高・営業利益・純利益(2021年1~9月期、2022年1~9月期)

ちょっと深掘り☞ビンファストの動向

2021年末にEV生産を開始したビンファスト。去る11月25日には、ついにベトナム初となる海外へのEV輸出を果たしました。このところ、同社は海外市場の拡大に力を入れています。

例えばCES、ロサンゼルスモーターショーを始めとする国際的な展示会への出展、米国や欧州など先進国への出店を進めており、2023年末までに海外店舗数を112に増やす予定です。米国ではノースカロライナ州で工場建設を発表、2024年の操業開始を目指すといっています。さらに12月7日には米国証券取引委員会にナスダック市場での上場を申請。新規株式公開による資金調達で海外進出にかかる費用を賄おうとしています。

販売価格は59,000米ドル(バッテリーを含む)と44,000米ドル(バッテリーが含まれておらず、バッテリーを定額で利用)の2種類となっています。走行可能距離は、1回のフル充電で420キロ。先進運転支援システム(ADAS)はレベル2です。

VF8に比べて小型サイズです。CES2022で初めてお披露目されました。12月に全国各地でプロモーション活動を行っており、購入予約を開始しました。

ちょっと深掘り☞ビンバスで行くハノイの海、オーシャンパークとは…

オーシャンパークは、ビンホームズ(VHM)がハノイ郊外で開発を進める大規模な不動産プロジェクトです。同プロジェクトはシリーズとなっており、現在第2弾のThe Empire、第3弾のThe Crownの開発が進んでいます。

筆者は今回ビンバスを使って、プロジェクト第1弾のオーシャンパークを訪れました。

オーシャンパークは2018年に着工し、420ヘクタール(皇居3.6個分)の広大な敷地に、43,500戸の高層住宅と3,800戸の低層住宅が集まり、さらに大型商業施設のビンコムメガモール、病院のビンメック、小中高のビンスクール、大学のビンユニバーシティが併設しています。

また一番の目玉は「人工の海水湖」であり、The Empire、The Crownにも同様の施設が作られる予定です。

周辺では道路や橋の建設が進んでおり、今後オーシャンパークと市内中心部との利便性が高まることが期待されます。

住宅街は出来上がっていますが、テナントはまだ空室のところも散見され、街としてはこれからという印象を感じました。

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ライター

Japan Securities Co., Ltd.

ベトナム現地グループ会社

Japan Securities Co., Ltd.

アイザワ証券グループは、ベトナムの証券会社「Japan Securities Co., Ltd.(ジャパン・セキュリティーズ・インコーポレイテッド)」を2018年に子会社化。ベトナムの経済成長や、株式取引における規制緩和などを背景に、ベトナム株式投資に対する関心が高まっており、情報提供の強化や利便性の向上を図っている。

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