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いまさら聞けない米国株ガイド

2021.12.24 (金)

アイザワ証券

アイザワ投資大学 編集チーム

いまさら聞けない米国株ガイド

主な米国証券取引所

米国には複数の証券取引所がありますが、代表的なのはニューヨーク証券取引所とナスダック証券取引所です。

特にニューヨーク証券取引所は米国で最も長い歴史を誇る、世界最大の証券取引所です。世界一上場審査が厳しいと言われ、主に米国の大型優良企業や海外のグローバル企業が上場しています。

一方で、ナスダック証券取引所は、ハイテク企業やベンチャー企業などが上場している世界最大の新興企業向け市場です。世界のテクノロジー業界を牽引するアップル、アマゾン・ドット・コムなども同市場に上場しています。

世界の時価総額

世界の時価総額ランキングを見ると、ほぼ上位を米国企業が独占しています。特にアップルの時価総額は、日本企業のトップであるトヨタ自動車の約8倍にあたり、アップル1社で東証1部上場企業の時価総額合計(745兆円、2021年9月末時点)のほぼ3分の1達します。

米国投資3つのポイント

世界最大の時価総額

米国の株式市場は世界最大の規模を誇ります。その時価総額は5,576兆円に達し、世界の約41% を占めています。なお、2位は中国で1,488兆円、3位はユーロネクストで815兆円となっています。(2021年8月末時点)

日本の公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資産構成のうち、外国株式の上位を米国株が占めています。

世界を牽引するハイテク企業

米国のハイテク企業は世界の技術革新を主導しています。株式市場においても、アップルやアマゾンなどの巨大IT企業「GAFAM」が世界を牽引しています。

さらに、米国の電気自動車メーカーのテスラの時価総額は約86兆円と、日本のトヨタ自動車(約33兆円)を2倍以上引き離しています。

また近年、次のような企業の株価の上昇が目立っています

アップル

韓国のサムスン電子に次いで、世界第2位のシェアをもつスマートフォン(iPhone)を中心にパソコン(Mac、タブレット端末(iPadなど生産。さらに、アプリ販売や音楽配信、電子決済などのサービス事業も拡大。世界中に多くの利用者を抱える。

エヌビディア

画像処理半導体(GPU)最大手。人工知能(AI)など最先端技術に必要不可欠なGPU を開発・提供しており、世界シェアの8割以上を占める。ゲーム関連、プロ用画像処理、データセンターや自動車市場などに専用のプラットフォームを提供。同社の技術はAI、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、自動運転やメタバース関連など分野でトップクラスに位置する。

中長期で顕著な投資リターン

リーマンショック後の終値ベースの安値676.53ポイント(2009年3月9日)から2021年9月末までに、米国S&P500指数は約6.4倍になりました。一方で、TOPIXは同期間で約2.9倍の上昇にとどまっています。

もしも40年前にS&P500に100万円を投資していたら、現在は1,778万円になっている計算になります(各種手数料、税金は含まず)。米国株投資は中長期でも運用成績が期待できることがわかります。夢があっていいですね!

世界をリードするGAFAM

GAFAMは、情報技術産業で大きな力を持つ企業のそれぞれ頭文字を取ったものです。グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフトを指します。

GAFAM5社の時価総額の合計は約1,000兆円です。これは、日本取引所グループの時価総額756兆円(3,787社)を大きく上回ります(2021年8月末時点)。GAFAMは世界中に数十億のユーザーを抱え、多様なインターネットサービスを提供する巨大な「プラットフォーム」を持っています。すでに社会インフラとまで言えるほどに私たちの生活に根付いているのです。

GAFAMの台頭は既存産業の構造を変えました。では、次のGAFAMはどこでしょうか?代表的な候補のひとつが、未上場で評価額10億ドル以上の「ユニコーン企業」です。著名な企業には中国のバイトダンス(TikTokを運営)、米国のスペースX(ロケット・宇宙船メーカー)などが挙げられます。フェイスブックもかつては「ユニコーン企業」でした。

米国の主な株価指数

日本の代表的な株価指数のひとつに「日経平均株価」があります。これは日本を代表する225社の平均株価で算出され、株式市場の大まかな値動きを把握するのに便利な指標です。それでは、米国にはどのような株価指数があるのでしょうか。

米国の代表的な株価指数には、「ダウ工業株30種平均」「S&P500種指数」「ナスダック総合指数」の3つがあります。

ダウ工業株30種平均

「ニューヨーク・ダウ」とも呼ばれ、ディズニーやアップルなど米国を代表する30社で構成される指数。構成銘柄は時代によって見直されます。日本の株式市場で言えば、「日経平均株価」に近いイメージの指数です。

S&P500種指数

アマゾンやコストコなど大型株500社で構成される指数。時価総額や流動性、業績、セクターのバランスなどを考慮して構成されます。

ナスダック総合指数

ナスダックに上場しているすべての銘柄で構成される指数。ハイテクやインターネット銘柄が多いのが特徴です。

本講義ではコロナ禍でも高値更新を続けるなど、力強さが際立つ米国株式市場について見てきました。3年生の講義は今回で終わりです。投資初心者にとって、外国株投資は一見、難易度の高い投資であるかもしれません。しかし資産形成において、大きな損失を避け効果的に運用していくには、さまざまな資産に分散投資することが重要です。外国株はその一助となってくれるはずです。3年生の講義を繰り返し学習し、リスクを把握した上で、ぜひ外国株投資にもチャレンジしてみてください。

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