マレーシアは利上げを決定

7月に続き2会合連続の利上げに

9月8日に実施された金融政策委員会で、マレーシアは利上げを発表しました。前回7月の会合の時は予想外の利上げでしたが、このたびは意外感の乏しい利上げでした。他の国と同様に、当局が利上げ決定理由に挙げているのが、インフレと通貨安です。

直近発表されている7月のCPI（消費者物価指数）は、前年同月比+4.4％と2021年5月以来のインフレ水準となりました。そのほか、通貨ではマレーシアリンギ安（対米ドル）が深刻化しています。

2021年の年間通貨変動率は3.6％でしたが、2022年は年初から9月7日までの8か月強の期間で8.1％に達しました。急速にリンギット安が進んでいるといえるでしょう。直近の水準は、1998年1月以来約24年8か月ぶりのリンギット安水準となっています。

急速な通貨安に当局も警戒を強めており、当面、インフレ、通貨安抑止のために引き締め気味の金融政策がとられる可能性が高いと思われます。

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